| アレルギー症状のうち、植物の花粉が原因でひき起こされる症状の総称です。特に最近では、スギ花粉による花粉症になる人が非常に多く、また症状も重いため、一口に“花粉症”というとスギ花粉によるアレルギー症状を指すことが多くなっています。花粉症の原因植物としては、スギの他にもハンノキ、ヒノキ、カモガヤなどのイネ科植物、ブタクサ、ヨモギなどがあります。
アレルギーとは本来なら体を守る働きをする「免疫」の働きが過剰に反応し、自分の体そのものにも害を及ぼしてしまう症状をいいます。 |
| てしまう症状をいいます。目に起これば、アレルギー性結膜炎、鼻に起こればアレルギー性鼻炎となりますが、そのほかにも皮膚のかゆみやただれ、頭重感、頭痛、下痢なども起こります。スギ花粉症では約40%の方が鼻単独の症状、約20%の方が目の症状単独、約40%
の方が両方の症状を示すといわれています。アレルギー性結膜炎も通常の程度でしたら失明する疾患ではあ
りません。しかし、数ヶ月にわたり、かゆい、涙っぽい、 鼻がすっきりしない、気分まですっきりしない、という
症状が続きとてもつらい状態です。 |
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| 目の症状としては、目のかゆみや涙目が代表ですが、異物感(ゴロゴロ感)、充血、めやに、まぶたの腫れのほかに、ちょっと目をこすっただけで過剰に反応して結膜(しろめ)がゼリー状に腫れることもあります。また、目の周りの皮膚がただれて赤くなり、かゆみに加えてひりひりすることもあります。鼻の症状としてはくしゃみ、鼻水、
鼻づまり、鼻のかゆみなどが起こります。 |
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| まず、症状とその出現時期、花粉飛散情報から、花粉症である可能性について考えます。そして、眼球、結膜(特にまぶたの裏側)の診察をします。実はアレルギー性結膜炎ではまぶたの裏側に独特の変化が見られるため、診断
の強い助けになります。 |
目のかゆみや充血などは他の病気でも起こります。従って、自己診断で市販の薬に頼ると効果のないこともあり、危険な病気が見
逃されてしまうこともあります。 そして、できれば原因物質を検査することです。花粉は種類により飛散時期が異なります。ですから、
自分の花粉症の犯人を探し当てて、それに対応した 対処方法を講じましょう。
*当院では、指先からの1滴の血液でスギ、ダニ、ネコに対するアレルギーの有無が20分で判定できる迅速診断キットを用いて、スギ花粉症の検査を行っています。また、採血した血液を用れば10種類以上のアレルギー原因物質について詳しく調べることもできます(所要日時5日)。 |
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| 花粉症の治療は他の鼻や眼のアレルギーの治療と基本的には同じですが、急激に大量の花粉にさらされて急性の強い症状が起きた場合はそれなりの配慮も必要となります。症状に合わせて的確な治療をすることによって、
7、8割の花粉症患者さんが副作用もなく、症状がほとんど出現せずに花粉飛散季節を過ごせることが分かっています。アレルギー治療は、原因物質を特定することと、薬や他の物質に対してのアレルギーがあるかどうか診断し、その程度によっての適切な治療方法を判断することが大切です。
また、花粉症の治療は花粉症の症状が出てから行うより、花粉飛散開始2週間ほど前から始める季節前投与法などの予防的治療の効果が高いことがわかっています。 |
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| 晴れて暖かく風の強い日には花粉が大量に飛散します。そのような日にはなるべく外出を控えたり、窓を開けないなど、花粉に出会わないことが一番よい方法です。けれど、外出しなければならないことも多いと思います。
その場合は、マスク、大きめのメガネやサングラスなどを使う、室内に入る前にコートを振って花粉を落とし、コートを中表にして室内に持ち込む、室内に入ったら、洗顔や髪を濡れタオルで拭くなどして、持ち込んだ花粉が室内で舞わないようにしましょう。 |
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目の症状に関しては、抗アレルギー薬の点眼を花粉に出会う2週間前以前から行います。例年のスギ花粉飛散開始は、平均2月1日といわれています。ですから、1月半ばから点眼を開始し続行すると、花粉症の症状が軽症になります。
*当院では、受診時に症状がなくても“スギ花粉症がある”“例年秋口に目がかゆい”などと教えていただければ、花粉飛散の前から積極的に点眼処方を行っています。 |
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◆鼻の症状には抗アレルギー薬やステロイド薬の点鼻
◆目の症状には抗アレルギー薬やステロイド薬の点眼や軟膏塗布
◆抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤あるいはステロイド薬の内服 が行われます。
但しステロイド薬には副作用があるので重症の場合のみ副作用のチェックをしながら最低限の使用にとどめるようにします。また、抗ヒスタミン薬は眠気の副作用があるものがほとんどなので、車やバイクの運転をする場合は薬の選び方が重要です。 |
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◆減感作療法
この方法のみがアレルギー性疾患の根本治療となります。その人のアレルギーの原因物質をしっかりと検査し、その原因物質のエキス(注射薬)を、きわめて微量から注射していきます。間を置いて少しずつエキスの濃度を高くしていき、体内に遮断抗体というものを作らせていく方法です。簡単に言うと徐々に体を慣れさせていくような方法です。ただし、花粉症には効果が少ないとも言われています。
◆ヒスタグロビン注射
ヒスタグロビンはアレルギー体質を改善して、症状を改善しようとするものです。花粉症のみならず、じんま疹やアトピー性皮膚炎にも効果が認められています。元からアレルギーを抑えるためには、通常、週に1〜2回の頻度で3〜6回の注射を行います。その後は3〜4ヶ月ごとに注射を追加します。つらい時期だけ楽に過ごせればいい・・・という方は、症状の強い時、または例年つらいという時期の前に1回1〜2本分の注射を行い、また症状が強くなってきたら追加する、という方法もあります。ヒスタグロビンは献血から作られた薬品ですが、アルコール処理とフィルター処理がしてあるためウィルスや細菌は除去されています。1967年の発売以来これまでに肝炎などの副作用の報告はありません。
*当院でも、ヒスタグロビン注射を実施しています。1回の注射で花粉症の時期を乗り越えられる,という方もあります。 |
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| 帰宅後やとても目がかゆいときは洗眼するのもよいでしょう。市販の洗眼液には、いろいろな成分が含まれており、眼球へ刺激となることがあるので度々の洗眼は好ましくありません。1日に1〜2回でしたらしばらく放水した後の水道水でも可能です。外出先などでは涙の成分の点眼を眼からあふれるほど多めに点眼し、眼の表面を洗い流すのも有効です。 |
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コンタクトレンズそのものはアレルギー性結膜炎の原因にはなりませんが、特にソフトコンタクトレンズはアレルギーの悪化の要因となります。また、ハードコンタクトレンズであれば装用したままの点眼は、支障ありませんが、1日使い捨てのもの以外ではソフトコンタクトレンズを装用したまま点眼治療をすることはできません。どうしてもソフトコンタクトレンズを装用する時は装用15分以上前と、レンズをはずしてから点眼します。このように、ソフトコンタクトレンズではアレルギーを悪化させる上に点眼治療を十分に行うことができないため、症状の改善は困難です。どうしてもソフトコンタクトレンズを使用したい場合には、花粉症の時期だけ(アレルギー性結膜炎のひどいときだけ)数ヶ月間、1日使い捨てのレンズを使うこともひとつの方法です。
*当院では程度にあわせて、副作用を極力抑えた有効な治療と、少しでも症状が楽になるようなちょっとした生活の工夫をアドバイスしたいと考えています。 |
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